2012年7月23日月曜日

iPhoneアプリに追加課金で機能を追加するにあたって


iOSアプリの機能を追加課金で使ってもらう場合
どういう方法が可能なのかをまとめてみた。

ユーザーに機能を追加課金購入してもらうためのしくみには
2通りの方法がある。

1.アプリ内での課金
2.アプリ外での課金

以下にそれぞれの特徴をまとめます。


1.アプリ内で課金する場合

・課金にはAppleが提供するIn App Purchase機能を利用しなければならない
・課金の収益の30%はAppleのもの
・In App Purchaseに関するその他のガイドラインを守る必要がある
 11.2 〜 11.12あたり(前回記事参照
・ユーザは課金したいと思ってから課金完了までアプリ内で完結
・ユーザはAppleIDに登録済みのアカウントで決済できる

つまり、アプリ内で完結する形で課金したければIn App Purchaseを使ってAppleのルールに従えということ。
いわゆるアプリ内課金がこれ。


2.アプリ外で課金する場合

・課金のしくみは自前で用意する
・ユーザはアプリ外で課金処理しなければならない
・課金の収益は100%開発者(サービス提供者)が得る
・アプリ内で購入させてはいけない
・アプリ内に購入へのリンクやボタンを置いてはいけない

この場合は、アプリとは完全に切り離された場所でユーザに課金してもらえということ。

それらの条件を満たせば、いきなりログイン画面が起動して課金したユーザのID/パスワードを入力しないとなにもできないアプリだとしてもレビューは通過するっぽい。
(レビュー時はテストアカウントを発行してレビューしてもらう)

最近リリースされたSonyのMusic Unlimitedがこれにあたります。
レビューは散々ですが、サービス自体の是非はともかく、Appleが課した制約も少なからず影響してますね。
このアプリとレビューは参考になります。

この場合、どうやってアプリを使っているユーザと外部課金をリンクさせるかが問題となります。

Music Unlimitedの例では
アプリ内にはなんの説明もなし。リンクやボタンでなく、サービスの説明としてならアプリの中に書いていてもいいはずなので、そのくらいはアプリに組み込むべきかと。
App Storeのアプリページでは、Descriptionに課金というかサービス利用登録についての言及があります。
また、マーケティングサイトリンクにランディングページを指定していますね。

AppStoreから課金登録への導線をはるのは問題なさそう。
というか、そうでもしないとユーザに不親切すぎて使えないわけで。
Appleの思惑がうかがえる仕様。

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